旅行や出張など飛行機に乗って手荷物を預ける時間がない時に、スーツケースなど一緒に飛行機に持ち込みたい時ありますよね。
飛行機は安全上の理由や、手荷物を収納できるスペースの関係上一緒に持ち込む荷物に制限があります。
本記事では、手荷物を飛行機に持ち込む時のルールや、一緒に持ち込むことができる荷物の種類などを説明します。
飛行機で荷物を運ぶ方法は2通り!機内持ち込みと手荷物預け入れとは?
飛行機に乗るときには、機内持ち込みと手荷物預け入れの2種類があります。それぞれメリット・デメリットがあるので解説します。
〇機内持ち込み
機内持ち込みとは、私たちが飛行機に搭乗するときに一緒に荷物をもって搭乗することです。
持ち込んだ荷物は、フライト中、座席の下や座席上部にある収納棚に収納して荷物を運びます。
機内持ち込みのメリットとしては、一緒に荷物を持って搭乗するので手荷物預け入れをしない場合は目的地についたら荷物と一緒にすぐに空港を出られます。
一方で、デメリットとしては荷物を飛行機内に持ち込むので混雑している時は荷物を収納する上の棚がいっぱいになり、自分の荷物を置くスペースを見つけられないことも。
〇手荷物預け入れ
手荷物預け入れとは、空港でチェックインする際に航空会社に荷物を預け、航空機の貨物スペースに荷物を入れることによって荷物を運ぶ方法です。
手荷物を預けた後は、目的地の空港に着いたら手荷物受取場に行きターンテーブルで預けた手荷物を受け取ります。
手荷物預け入れをするメリットとしては、空港について預け入れの手続きをすませたら身軽になれることです。
空港はとても広いので、保安検査場や搭乗口に行くまでたくさん歩くこともあります。その際に、大きな荷物を抱えていたらとても疲れるので手荷物を預けることによってスムーズに空港内を移動することができます。
デメリットは、搭乗前に手続き・登場後に受取が必要なため少し時間を必要とすることです。
機内持ち込みと手荷物預け入れは上記に書いたようにそれぞれメリット・デメリットがありますが、それ以外にも安全や荷物の特性上から手荷物預け入れしかできない荷物・機内持ち込みしかできない荷物があります。
飛行機に乗る時にいっしょに持ちこむことのできる荷物のルール
機内持ち込みで搭乗する際の手荷物には重さ・サイズ・個数の3つのルールがあります。
①重さ
機内持ち込み荷物の重さ制限は10kgまでとなっています。
②サイズ
飛行機に荷物といっしょに乗る時は座席上の収納棚または座席下に荷物を置いて乗ることになります。このスペースに荷物が入りきるサイズとなる必要があります。
このため、通常の場合機内持ち込み荷物のサイズは縦・横・高さの3辺が(40cm・55cm・25cm以内)の合計115cm以内となっています。
一部、座席数が100席未満のプロペラ機などの小型飛行機の場合は縦・横・高さの3辺が(45cm・35cm・20cm以内)の合計100cm以内です。
100席未満の飛行機
ANA:DHC8-Q400 / DHC8-Q200 / CRJ700
搭乗する機体の種類は、運航会社の運行情報ページ(JALの場合は空席予約検索)から確認できます。
ソラシド・AIRDO・スターフライヤー・ピーチ・スカイマークなどは基本的に座席数は100席以上の飛行機となっています。
また、最近は空港に手荷物の大きさや重さをチェックできるボードなどが設置されてある空港も多いのでサイズ等心配な場合はそれらを活用するか、空港のサービスカウンターで相談ください。
③個数
個数は、航空会社によって制限はことなりますがANA・JALなどは基本的に手荷物1個と身の回りの荷物1個の2個までとなっています。
制限エリアでおみやげを買って個数制限を超えている人をたまに見ることもありますが、個数制限に関しては厳しくルールに沿った運用はあまりされていないようです。ただし、荷物があまりにも多すぎると荷物の収納に時間かかったり、荷物を収納するスペースを占領したりするため、なるべく少ない手荷物で搭乗するのをおすすめします。
危険物は飛行機手荷物に預け入れ・機内持ち込みともに不可
引火性・可燃性のあるガス・漂白剤・瞬間冷却材・加熱式弁当・花火・70%以上のアルコール・空間除菌製品(塩素系のもの)などは飛行機の安全性の問題で手荷物預け入れ・機内持ち込みともに不可となっています。
手荷物預け入れはできないが、機内持ち込みによって機内に持ち込むことができる荷物
モバイルバッテリー・電子タバコ・ヘアアイロン・水中ライト・ライターは預け入れ荷物は禁止されていますが、機内持ち込みは許可されています。
ヘアアイロン・水中ライターなどの発熱するものは、電池が取り外せるもの・熱源が取り外せるものは機内持ち込み・手荷物預け入れどちらも可能となります。
ライターは種類によっては、航空機の持ち込み自体禁止されているもの(ターボジェット式や葉巻用ライターなど)もあるので、詳しくは航空会社のHPや係員にお問い合わせください。
楽器やカミソリ・ペットボトル・お酒などの荷物は飛行機に持ちむことができる?
〇楽器
楽器は、機内持ち込みサイズ内(3辺の合計が115cm以内)の場合機内に持ち込むことができます。その場合、楽器は座席上の収納棚に収納する必要があります。
115cmを超える場合、手荷物預けいれを行うことになります。115cmを超える楽器で一緒に機内持ち込みを行いたい場合には、特別旅客料金を払って新たな席を確保することにより持ち込み可能となります。
〇カミソリ
化粧用などの刃体の長さが4cm以下のものは機内持ち込みが可能となっています。T字カミソリ・電気シェーバーなども飛行機に持ち込むことができます。
ハサミは刃体が6cm以下で刃先が尖っていないものは可能です。爪切りも機内持ち込み可能となっています。
〇ペットボトルなどの液体
国内線の場合は、アルコールが入っていない場合ペットボトルなどの液体は制限なく持ち込み可能(国際線の場合100ml以下)です。ただし、手荷物検査で中身の確認が行われるのでペットボトルをカバンの中から取り出して保安検査を受ける必要があります。
また、液体のものは容器が破損した場合水漏れの可能性があるため、座席上の収納棚ではなく座席下の収納スペースに収納します。
〇お酒
お酒はアルコール度数によって制限容量が異なっています。
ビールやワインなどの24%以下のものは特に制限がありません。
アルコール度数、24%を超え70%以下のものは一人あたり5ℓまで機内持ち込み・手荷物預け入れともに可能です。
アルコール度数70%以上は、機内持ち込みも預け入れもできません。
〇そのほか代表的な荷物について
代表的な手荷物について、機内持ち込み・手荷物預け入れの可否を以下の表にまとめます。
品目 | 持ち込み | お預け | 備考 |
---|---|---|---|
ヘアスプレー | 〇 | 〇 | 1容器あたり0.5ℓ以下で合計2ℓ以下 |
シェービングフォーム | 〇 | 〇 | 1容器あたり0.5ℓ以下で合計2ℓ以下 |
除光液 | 〇 | 〇 | 1容器あたり0.5ℓ以下で合計2ℓ以下 |
バスオイル | 〇 | 〇 | 1容器あたり0.5ℓ以下で合計2ℓ以下 |
マウスウォッシュ | 〇 | 〇 | 1容器あたり0.5ℓ以下で合計2ℓ以下 |
香水・オーデコロン | 〇 | 〇 | 1容器あたり0.5ℓ以下で合計2ℓ以下 |
アロマオイル | 〇 | 〇 | 1容器あたり0.5ℓ以下で合計2ℓ以下 |
制汗スプレー | 〇 | 〇 | 1容器あたり0.5ℓ以下で合計2ℓ以下 |
コンタクト用洗浄液 | 〇 | 〇 | 1容器あたり0.5ℓ以下で合計2ℓ以下 |
虫よけスプレー | 〇 | 〇 | 1容器あたり0.5ℓ以下で合計2ℓ以下 |
楽器用オイル | 〇 | 〇 | |
殺虫剤 | × | × | |
ペンキ・塗料 | × | × | |
農薬 | × | × | |
ニス | × | × | |
乾電池 | 〇 | 〇 | |
ニッケル水素電池 | 〇 | 〇 | |
クラッカー | × | × | |
発煙筒 | × | × | |
半田ごて | 〇 | 〇 | コンセント式は可、電池式は電池を取りはずした状態なら可 |
ドライアイス | 〇 | 〇 | ガスを放出する容器で生鮮食品用のみ可。2.5kgまで |
刀・ナイフ | × | 〇 | |
空気銃 | × | 〇 | |
BBガン | × | 〇 | |
ヌンチャク | × | 〇 | |
ゴルフクラブ | × | 〇 | |
バット | × | 〇 | |
ビリヤードのキュー | × | 〇 | |
テニスラケット | 〇 | 〇 | |
竹刀 | × | 〇 | |
釣り竿 | × | 〇 | 畳んだ状態で60cm以下のものは可 |
ハンマー・」バール | × | 〇 | |
ドライバー | × | 〇 | |
スパナ・レンチ | × | 〇 | |
ダーツ | × | 〇 | 先端にキリ状のものがついていないものは持ち込み可 |
安全ピン | 〇 | 〇 | |
傘 | 〇 | 〇 |
不安な場合は航空会社に直接問い合わせよう!各航空会社の連絡先一覧
飛行機に乗る上での手荷物ルールについては、航空法および関係規則に基づいて決められていますが、航空会社によってはより厳しいルールを設けている場合もあります。迷うような手荷物の場合、航空会社に直接の問い合わせをおすすめします。以下に各航空会社の連絡先を記載します。
・日本航空(JAL)
国内線・予約案内窓口 0570-025-071 (7:00~20:00)
・全日空(ANA)
国内線・予約案内センター 0570-029-222 (6:30~22:00)
・ソラシドエア
予約・案内センター0570-037-283 (6:30~22:00)
・AIR DO
予約・案内センター0120-057-333 (6:30~22:00)
※携帯電話の場合
東京:03-6741-1122 札幌:011-707-1122
・スターフライヤー
コールセンター 0570-07-3200 (7:00~23:00)
・ピーチ
コンタクトセンター 0570-001-292 (9:00~18:00)
・ジェットスター
コンタクトセンター 0570-550-538 (9:00~21:00)
・スカイマーク
予約センター 0570-039-283 (8:00~20:30)
・フジドリームエアラインズ
コールセンター 0570-55-0489 (7:00~20:00)
※問い合わせは2番へ
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